今日は、あゆみ園に来てくださっているOT(作業療法士)の先生に話を聞いてみました。
以下、あゆみ園 ⇒ あ
OT ⇒ O と表記します。
あ:あゆみ園は園庭にトランポリンがありますが、子どもの育ちにはどのような効果がありますか?
O:はい。主に固有受容覚に重要な効果があります。
あ:コユウジュヨウカク…って何ですか??
O:固有受容覚は力加減や動きをコントロールする力です。
あ:あまり感じたことがないですね(笑)
O:味覚や聴覚などに比べると感じにくいかもしれません。
味覚⇒舌、聴覚⇒耳 のように、筋肉や関節がこの感覚を受け取っています。
あ:へぇ。
O:固有受容覚には主に2つの働きがあります。
1つ目は力加減です。例えば重いものを持つ時にはぎゅっと力を入れますが、軽いものや柔らかいものを持つ時は
力をゆるめますよね。
あ:なるほど。牛乳を飲む場合でも、紙パックで飲むかコップで飲むかによって手の力の入れ方は違ってきますよね。
O:はい。
あ:何事においても力を入れ過ぎてしまえば疲れてしまいますし、入らな過ぎたら物を落としたりこぼしたりして
しまいますし…。
O:そのとおりです。
トランポリンの場合は足ですが、それを交互に繰り返すことで跳び続けることができます。
次は運動をコントロールする力です。
例えばスプーンですくったご飯を口まで運ぶためには、肘や関節をゆっくり曲げ伸ばさなければなりません。
一方、トランポリンはヒザを曲げたり伸ばしたりすることで跳び続ける動きに繋がります。
あ:トランポリンだけでも色々あるんですね。
O:はい。どんな遊びにも様々な刺激があり、そのどれもが子どもの育ちに重要です。
あ:なるほど。やはり色々な遊びをすることが大事なんですね。
O:そのとおりです。
ポイントは身体を大きく使って様々なことに挑戦するように遊ぶことです。
そのためには ”無理矢理やらされる遊び” ではなく、”好きでやりたくなる遊び” でなければなりません。
あ:ちなみに大人が気をつけなければならないことはありますか?
O:大人には、「挑戦したい」という子どもの気持ちを引き出すように関わってあげてほしいです。
さらに、その遊びがうまくいくようにそっと手助けしてあげるとより良いと思います。
あ:わかりやすく教えていただき有難うございました。